花粉症はスギやヒノキの花粉がもとで引き起こされるアレルギー反応です。花粉が鼻腔などから体内に入ると、花粉に体する抗体が作られます。この抗体が肥満細胞と結合することで、体内に大量の化学物質であるヒスタミンを生成し、花粉を排出しようとします。これがくしゃみや鼻水となって、我々を苦しめるのです。
そんなつらい花粉症を和らげてくれる成分を持つ、おすすめの食べ物をまとめてみました。
1.亜麻仁油(アマニ油)
アマの種子は非常に栄養価が高く、炎症を鎮める作用を持つオメガ3酸を豊富に含んでいます。一方、リノール酸などの脂肪酸は炎症を悪化させる恐れもあるので、これらを多く含むサラダ油やコーン油は避けたほうがよいでしょう。
2.甜茶
花粉症といえば甜茶というイメージもあるのでは? 実際、甜茶に含まれるポリフェノールには抗ヒスタミン作用があり、花粉症の症状を和らげてくれます。花粉症は、体が花粉を異物と認識し、体内にIgE抗体を作ることでヒスタミンを放出し、涙やくしゃみといった症状を引き起こします。このヒスタミンを抑える作用がポリフェノールにはあるのです。特にバラ科の甜茶の効果が高いとされています。
3.ヨーグルト
ポリフェノール同様、乳酸菌を多く含む食品を食べるとIgE抗体が減り、花粉症の症状が軽減するという結果が出ています。また、腸内に乳酸菌による腸内免疫の働きにより、様々なアレルゲンが体内に吸収されるのを防ぎます。
4.ウコン
ウコンに含まれるポリフェノールの一種であるクルクミンが、脂肪細胞から生じるヒスタミンの発生を抑制すると考えられています。効果を得るためには毎日少量ずつ飲むとよいとされています。
5.タマネギ
フラボノイドの一種で黄色の色素をもつケルセチンがたまねぎには多く含まれています。このケルセチンは抗ヒスタミン剤としての効果をもち、主にヨーロッパで治療薬として広く利用されています。
6.しそ
しそに含まれるルテリオンが免疫システムの過剰反応を押さえるほか、αリノレン酸が体内でEPAとDHAに変化することで花粉症の症状を和らげます。
7.鮭
サーモンには鎮炎作用を持つオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。
8.柑橘類
みかんやオレンジなどの柑橘類は、抗ヒスタミン作用や抗酸化作用にすぐれています。ビタミンCは加熱や水に溶けやすいので、生のまま食べるのがおすすめです。
9.イモ類
イモ類も抗ヒスタミン作用や抗酸化作用に優れます。イモ類に含まれるビタミンCはデンプンで保護されるため、熱でも壊れにくいという特性もあります。
10.味噌、醤油など発酵食品
乳酸菌はヨーグルトの他にも、味噌や醤油、漬け物など発酵食品にも多く含まれています。
これらの食品を上手に取ることで、花粉症の季節を乗り切ってくださいね。
参考サイト:
http://www.kyowa-kirin.co.jp/kahun/
http://www.naturalnews.com/035367_hay_fever_seasonal_allergies_remedies.html
http://www.rd.com/slideshows/what-foods-to-eat-to-beat-hay-fever/